自分嫌われてないかな?と思う重鎮顔の社員。
あの先輩腹立つわー、と仲間同士で愚痴る新人社員。
どこの会社でもよくある話です。
一見下らない論争に見えるかもしれませんが、こういう小さなことで人間関係は築かれていきます。
若いころを忘れてしまった先輩と、入社したてでやる気は人一倍の新人社員のやり取り、ほんの少しいつもより考えてみて下さい。
「あそこの扉開けっ放しだったけど」と言って、閉めてきてくれなかった先輩。
これには「普通閉めるよね?ふふん(鼻で笑う)」という続きがあったそうです。あーあ、先輩、やっちゃいましたね。
ちなみに先輩は30代後半の女性社員。
これのどこが悪かったか、分かりますか?
原因1「ふふん」
「鼻で笑う」というやる気を減退させるような言い方をした先輩に落ち度はありそうですね。新人じゃなくても腹立つ人が多いはず。
これ、そりゃ腹立つわ!と大人は笑いますが、自分でも気づかないうちにやってる人多いんですよ?
「我がふり直さない大人」はやる気と吸収力のある若者に嫌われます。
原因2「普通」
これも嫌われる言葉の代表格。人をバカにした言い方に聞こえるので、大人でも嫌う人は多いです。
「普通、普通言うけど、お前どんだけ普通ができてんだよ!お前が思う普通が普通とは限らないからな!」と見透かされ、正しいこともちゃんと伝わらない原因になりがち。
普通って言わないのが普通、そんな考えの人が増えているのかもしれません。
原因3「扉を閉めてこなかった」
後輩を指導する時に「自分でやらせないと成長しない」論争をよく聞く、難しい問題ではあります。
しかし「実務と直接関係ない部分」を注意され、その上「開けたままにしてきたから閉めてこい」なんて回りくどいやり方を若者は嫌がります。
生活態度の注意も、バカにされていると感じやすいナイーブな問題です。何回か言ってもダメなら自分でやらせるとか、きちんと信頼関係を築いた上で指導するなどの工夫をした方が懸命な指導と言えます。
原因4「スーツが安っぽい」
これは言葉とは直接関係ないのですが、こんな人に言われると余計に腹が立つそうです。(先輩社員はぽっちゃり体系でもあるそう。)
金銭的な事情はそれぞれあるでしょうし値段云々言うのはちょっと可愛そうな気がしますが、年配のひとだって昔はそうだった人も多いのでは?
若い人ほどファッションには敏感で、自分がなりたいと思える大人に憧れる傾向があります。
では本当に後輩は高級なスーツを先輩に求めているのでしょうか?
違いますよね。
安っぽく見えるものを、安っぽいコーディネートで着るそのポリシーの無さ、そんな人にあれこれ言われたことが腹立たしかったのです。
憧れてもらる先輩・上司になろう
信頼関係を築けば、後輩は意外なほど慕ってついてきてくれるものです。
自分が当たり前にできていることの自慢や、バカにした態度は控えて「仕事」で尊敬される上司を目指しましょう。