働かなきゃいけないって思うんだけど、怖くて動けない・・・。
人間関係で悩んでるけど、辞められない・・・。
仕事のトラブルの一番の原因と言われるのが「人間関係」です。
給料に不満を持つ人も、勤務時間に不満を持つ人も、実はその裏にある本当の理由は人間関係であることが多いと言われています。
私の友人(以降Aと呼びます)も職場での人間関係がトラウマとなり、退職後にとても苦しんだ一人です。
スーパーの店員に激怒しているのを見ただけで起こるフラッシュバック。
就活しようとパソコンに向かうだけで職場の人を思い出してしまう。
「あの頃を思い出してしまう引き金」は日常生活の色々なところに潜んでいます。そうなると食欲が極端に落ちたり、逆に暴食してしまったり、本当に大変なことです。
友人Aが退職したのは3年ほど前で、今は無事に仕事につくことができています。
しかし悩み続けた時期は1年以上に及び、その間には「軽鬱」「過敏性腸症候群」「吐く」など心や身体に多くのトラブルを抱えていました。病院にも通ったそうです。
今回はそんな友人Aがどうやって立ち直ったのかについての記事を書いていきますが、「転職したい人をサポートするためのサイトを運営している」と伝えるとインタビューに協力してくれました。ありがとう。
いま現在悩んでいる人の参考になれば幸いです。
自分にはどうにもできないという気持ち
「何が苦しかったか?」という質問に色々と答えてもらったのですが、一つ一つの答えよりも印象に残ったのは「今までの話を聞いてもさ、こっちに問題があると思うでしょ?」という言葉でした。
理解されない思い
もう一つ印象に残っているのは「仕事ができるようになってきたなんて、何年も思えなかった」という言葉です。
これは私の「仕事ができるようになってきた、みたいに”やりがい”を感じることはなかった?」という質問に対する答えでした。
先ほど書いた「こっちに問題があると思うでしょ?」という発言もそうですが、どれだけ周囲に理解されず、「できていない」と感じさせるような発言を浴びせられ続けたのかと思うと、涙が出そうでした。
Aはその会社で4年間働いていたのですが、少しずつ任せられる仕事が増え、責任のある内容も増えていったと言っていました。なので全く仕事ができていなかったということは無かったと思うのですが、そんなことがどうでも良いくらいの圧力を受け、不安の中で働き続けたのだと思います。
みんな大変なんだ
誰でも最初はそうだ
俺も頑張ったし、やってできないはずがない
すぐに辞めるやつは何をやってもダメだ
こんな言葉が飛び交う「世間の言葉」や「常識」もAを悩ませる原因になったようです。
理解されないコンプレックスと強まる自己否定感
Aは「コンプレックスは克服できるって良よく言うけど、コンプレックスの種類が違う。同じじゃないんだ」とも言っていました。
以下、Aの言葉そのままです。
営業の人の場合「いいからどんどん行ってこいよ。俺だって別に話すのが好きとか得意とかじゃないんだから」って言う人が多いし、その通りなんだけど、そこで「わかってる。わかってるんだけど・・・」ってなる人がそれを克服するのって、そんなに簡単なことじゃないと思うんだよね。
例えば「俺は不細工だけどモテるために努力したんだ」って言う人は自己肯定感が強くて、そういう人の方が「自分は不細工じゃない」とか「いや実はけっこうイケてるんじゃない?」って思っているように自分からは見えるのね。
で、そういう風にできない人のコンプレックスって実は「不細工」ってところになくて、モテるとモテないとかでもなく、それ以前のところにあると思う。
そのコンプレックスは「会話」だったり、人によって違うと思うんだけど、そこを無視して話を進められると更に自己否定しちゃうというか、自信を持てないというか。
それなのに「不細工だからって諦めている人」「営業が苦手な人」って一即多に考えられがちなんだよね。だから苦しい。
確かに人の気持ちを汲むのが上手な人とか、指導するのが上手い人なら、色んな解決方法を考えてくれるのかもしれません。でも実際は「自分だってやったんだから」で通しちゃう人って本当に多いです。
「上手くできない自分」に対するアドバイスなのに、的を得た指導を受けられないし、かと言って「そうじゃないです」なんて先輩や上司に言えないですよね。
どんどん言葉を浴びせられる悪循環はこういうところで生まれるんだなと、改めて考えさせられる言葉でした。
悩んで動けなくなっている人に伝えたいこと
Aに「いま悩んでいる人にアドバイスしたいことはある?」と聞くとこんな答えが帰ってきました。
自分ができないこととか、苦手な相手とか、苦手な仕事とか、早くわかってよかったねって言いたいかな。
年取るまで我慢してストレスで高血圧の病気になる人もいるし、50歳で我慢できなくなって仕事辞めちゃってどうにもならない人も見たことあるし・・・。
世の中「仕事ができる人がすごい」「稼げる人が優秀、価値がある」みたいに言われるけど、大切なことはそれだけじゃないって気がついて欲しい。
人が幸せな人生を歩むためには色んな要素が必要だけど、仕事とかお金はその中の一つでしかないし、生きていく上で必須のスキルではないと思う。全部を持っている人なんて滅多にいないし、仕事しかできない人もたくさんいる。そういう人にもかわいそうな部分てあるし、そういう「何か欠けている」のが普通の人なんだと思う。
だから仕事っていう戦場から降りるのはみじめなことじゃないし、人から褒められるような職場につく必要もないし、給料が高い必要もないし、一発で良い会社に勤めなきゃいけないわけでもない。
自分のペースで、自分の価値観で、自分に合う場所を探して欲しいよね。
なんか本当に「強くなったなぁ」って感じました(上からですみません・・)。悩んでいた時期も知っているから、時間はかかったけど少しずつ前に進めていることをとても嬉しく思いました。
怖くて探せない人にアドバイス
転職サポートの仕事をしていた経験から、最後にちょっとアドバイスさせて下さい。
人間関係の悩みが少ない人でもそうなのですが、前に進めなくなる人は狭い範囲で探そうとしている人が多いです。条件の合わない会社や、厳しそうな職種から無理に探そうとすると恐怖心がより強く出てしまうんですね。
どんなに大手のサイトでも、一つのサイトだけでは募集している数に限りがあります。サイトによって掲載されている求人は違うので(同じものもありますが)、数を増やすことでもっと広い範囲で探すことができます。
同じ10社応募するのでも「狭い範囲から選んだ10社」と「複数社から選んだ10社」では中身が違います。サイトは無料で使えますから、いくつか登録して無理なく働けそうな場所を探すのも一つの手です。
まとめ
時間がかかっても、苦しんでも、少しずつでも、時間が立てば前に進みます。
あまり悲観せず、時にはしっかり休みながら、焦らずに進みましょう。
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