新卒の就職活動の傾向から、社会人の転職活動に何かヒントはないものか考えてみました。
幅広く色んな業界に興味を持って就職活動をした学生は内定も取りやすく、結果的に満足度が高くなるというデータがあります。
結果的に当初の自分の希望とは違う業界に入ることになったとしても、就職活動中に様々な価値観に触れ、考えが変わり、納得して入社出来るということです。本当に自分が求めていたものに気づき方向転換をした、ということもあるでしょう。
複数の業界に応募して内定をとる学生の約2/3は、第一希望とは別の業界に入っていくのですが、そのうち8割は結果に満足していると答えるそうです。
逆に、内定を取れなかったり入社が決まっても数年で辞めてしまう学生は、1つの企業、1つ業界に固執して活動してしまう傾向にあります。
学生時代、あなたはどちらのタイプでしたか?
もし、後者だった場合、ちょっと考え方を変えるだけで転職活動がスムーズに進むかもしれませんよ。
視野が広いのではなく、広げた
スタートの時点では、上手くいく学生と上手くいかない学生の違いはそれほど大きくありません。途中で差が開いてしまうのです。
しっかり内定を取る学生は、就職活動の前に多くの企業を調べて、その中から興味ある企業に応募しています。当然その中で比較もするので志望動機が明確になりやすいというメリットもあります。
1つの企業に固執して失敗してしまう学生は、1つ受けて落ちてらまた一からやり直し。すごく効率が悪いことをしています。
でも、社会に出たことがない学生にとっては広い選択肢を想定して活動するのは難しいことです。
幅広く企業を調べるといっても、そもそも希望の業界がある程度決まっている人はそれ以上手を広げて他の分野について調べるのもめんどくさいですよね。めんどくさいというか、そういう発想がない。
結局、どうして良いかわからない。
軸を決める。「業種」「勤務地」「年収」
結果的に幅広く攻めた学生の方が内定率も、満足度も高いのだから、最初から企業を絞って進めるやり方は考え直す必要があります。
まず最初に考えるべきは、何を軸に仕事を選ぶかということです。
そんなの知ってる。と思いました?でもじっくり考えてみましょう。
理系と文系の違い
業界の捉え方には理系と文系で違いがあります。
理系の学生は「機械系のメーカー」と「材料系のメーカー」を同時に検討する人は少ないです。専門分野が違いますからね。
でも、文系の学生は両者の違いをさほど意識していない人が多いです。
逆に理系の学生は、「福祉」だろうが「レジャー・アミューズメント業界(パチンコやゲームセンターなど)」や「医薬品」と「化粧品」の違いをさほど意識していない傾向にあります。
勤務地と業界
勤務地と業界で考えてみても面白いです。
「東京のエステ業界」に興味がある人は、第二候補として「東京の化粧品業界」と「神奈川のエステ業界」とどっちを選ぶのか。
多くの学生は神奈川のエステ業界を選んでいます。
当たり前のように思えますが、上手に検索する術を持たない学生は「東京のエステ」で止まってしまう人も多いんです。
最近は技術も進歩して、そうした学生に対して自動的に興味があるであろう業界を勧めるプログラムも出来ているようです。良い時代ですね。
年収?働きやすさ?勤務地?業界?
ここまで挙げた例は、学生の就職活動の話ですから、社会人にとっては既に検討が終わっている段階のところです。
でも、学生時代はこんなこと考えてなかった、という人もいるんじゃないでしょうか。今転職を考えている人は尚更。
今だって同じです。見えていない部分が必ずあるはずです。
色んな業界を調べて、数多くの企業に触れた学生は結果的に第一希望の企業に就職出来なかったとしても満足度が高いのです。面白いですよね。
自分が変われば、当初想定してなかった結果になっても満足出来るんです。でも、自分が変わらなければ、最初に描いていた理想とのギャップに悩み続けてしまう。
また業界だけを基準にして選ぼうとしていませんか?勤務地に幅を持たせて検討していますか?
1人で転職活動をしようとすると、どうしても視野が狭くなりがちです。第三者のアドバイスを受けることで新たな発見があるかもしれません。
視野を広げる3つの方法
視野を広げると言っても、自分だけで見つけようとすると難しいですよね。
客観的な意見を一度聞いてみることで視野が広がり、あなたに合った企業が見つかる可能性はぐっと高くなります。
では、具体的には誰に、どんな形で相談すれば良いのでしょうか?
周囲の人の意見は客観的、的を得ていることも。
家族、友人に自分がどんなタイプの人間か言われたことはありませんか?
「自分のことを全然分かってない」
そう思ってしまいがちですが、客観的な意見であることは間違いありません。ほんの少し耳を傾ければヒントが見つかることも意外とあります。自分が少し変わるだけで視野が開けた、そんな人もたくさんいます。
無料診断を活用する
とは言っても、知り合いは気を使って本音を言わないのもまた事実。ならば、知り合いじゃない人の意見を参考にしてみましょう。
恐いくらい当たると有名な、転職最大手の「リクナビNEXT」のグッドポイント診断があります。自分の強みを5つピックアップし、どのように仕事をするタイプか、どのような人間かをズバっ!と言い当てるので面白いですよ。
まだ転職するか悩んでいる人でも、今の仕事が合っているのか分析するのに一役買うと思います。登録もテストも非常に簡単ですが、別記事に一応まとめてあるので参考にしてみて下さい。
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転職エージェントを活用する
転職専門のエージェントが、しっかり面談を行ってスムーズな転職をサポートしてくれます。あなたがどんなタイプの人間か、何を希望しているのかを考慮して会社をピックアップ。
自分だけで応募するのと違い企業とエージェントの関係が密なため、会社にあなたをプッシュもしてくれたりします。向き不向きはありますが、向いている場合は知らなきゃ勿体無いです。
私がエージェントで面談した時は、ああ、転職ってこうやって進めるんだなぁと勉強になりました。無料なので一度面談をしてみて下さい。自分に合った転職方法も見えてくると思います。