(photo by geralt)
「体力に自信がないからホール希望(本当は調理もやってみたい)」
採用や面接に関わっていると、こういう人が多いです。
パート希望でも正社員希望でも、たくさんいらっしゃいます。
では、料理の仕事は実際にはどんな人が働いているのでしょうか?
多くの人は「いかにも体格の良い(食べるの好きそうな)人」をイメージしちゃうと思いますが、意外と華奢だったり、体力がなさそうな人もたくさんいます。むしろこっちの方が多いくらいです。
でも、料理の仕事は厳しいってよく聞くし、不安になりますよね。きっとこの記事を読んでくれているかたも、心配している人が多いと思います。
調理の仕事経験者として「体力ないけど働ける?」って聞かれたら、そりゃあ「YES」なんですが、
じゃあ、誰でも大丈夫?
と聞かれたら「NO」と私は答えます。
今回はその理由について。
体力がなくても料理の仕事はできるのか?
料理の仕事を始める前に営業職をしていた私は、お世辞にも体力自慢とは言えない体質です。
ヒール靴を履いて一日中立ってることで体力的に消耗しすぎて「若年性更年期障害」に片足突っ込んじゃったことがあるくらい。
そんな私でも重たいフライパンや鍋を片手で持つようになり、店の誰よりもプロっぽい天ぷらを揚げるようになり、順風満帆に働くことができました。(いや、プロなんですが)
なぜそんな風に働けたのかというと
「最初を乗り越えたから」
これが全てだったと思っています。
そう、料理の仕事は覚えるまでは大変なこともありますが、覚えてしまえば同じ作業の繰り返しがほとんどです。でもこれって、他の仕事も一緒です・・。
覚えていくほどに精神的な消耗は減るし、体力的にも力の抜きかたを覚えていきます。コツを掴めば重たいフライパンも軽い負担で持てました。(テコの原理みたいなのを使って持ったり)
昼・夕方~夜と混雑する時間が決まっている仕事なので、一日中忙しいということもありません。(クリスマスなどイベントの時は別です)
じゃあどんな人が向いていない(と私は思う)のでしょうか?
実際に見ていると、華奢で体力なさそうな人が仕事を辞めていくわけじゃありません。辞める理由はもっと別のところにありそうです。
料理を仕事にするということ
お客様に直接(または近い距離)で接する仕事ならどこでも言われることですが、「相手」がいるということは「合わせる」ということです。つまり自分のペースで行動していたらお客様に怒られちゃいますよね。
自分が飲食店に行った時のことを思い出してください。
- 提供する時間の速さ
- 清潔さ
- 同じ味を供給する安定性
- 美味しさ
自分が客側だと当たり前のことに思ってしまいますが、これらは全て店で働く人の行動によって成り立っています。
どんなに忙しくても走ったり、お客様の前で大きな声を出したりという行動をせずに「店の雰囲気」も作っています。(戦略的に大きな声を出す店もありますが。)
それが料理の仕事をする、ということです。
大事なことは何か?
そうなると結局大事なのはスピードと言えるかもしれませn。
「味がキマらない。うーん・・。」とか。
「あら、主人もう帰ってきちゃったわ」とか。
「まだ帰ってこないからゆっくり準備しましょ」とか。
田舎の売れない料理店でもない限り、家庭料理の延長だと追いつきません。
それとは違う仕事モードの料理が必要になってきます。当たり前のことですよね。
あなたも料理人になれるのか?
料理人が他の仕事に比べて特別に厳しいものだとは思いませんが、他の仕事と同じように大変な部分とそうじゃない部分はあります。
だから続けられる人は、
- 体力よりコツを掴む(掴もうとする)力がある
- スピードに対応しようとする
- 相手を見る状況判断能力
これができる人です。
スピードに関しては慣れてからできるようになれば十分です。
慣れの問題ですから、対応できない人なんて滅多にいないですよ。
やっぱり「好き」が一番!
大事なのは体力よりもコツ、コツを掴むのは料理に対する興味関心です。
スピードは慣れれば大概の人ができるようになるし、パートなんかだと状況判断能力はそこまで要求されないところが多いです。
何度も言いますが、体力が原因で辞めた人は見たことがないです。そんな人がいるとしたら、それは「調理という職業」のせいではなく「その職場がブラックだった」可能性が高いと思います。
だから、必要以上に恐れることはありません。
料理の仕事の良いところもあるよ!
料理は技術を必要とする仕事なので(場所にもよりますが)、経験があると転職がしやすいです。全国どこに行っても働き口があります。
特に女性は結婚や出産で生活状況が変わりやすいので、おすすめの職業です(と私は思っています)
あと個人的に良かったと思うことは、結婚して嫁いだ先でお盆にプロ級の天ぷらを揚げることができたことですかね(笑)
家族が絶賛してくれました。
一つの料理を覚える度に達成感が得られるので、やりがいが感じやすいのも良いところではないでしょうか。
まとめ
家庭料理じゃなく「普通の仕事だ」と思える人なら大丈夫、やれます。
私が料理人から離れたのも嫌になったからではありません。ある程度の技術を習得して、自分が満足できるまで働きました。その後は会社の経営を学びたいというもう一つの目標を達成するために働いています。
家庭料理の一歩先の技術を手に入れたい人、料理のできる自分を手に入れたい人はトライしてみて下さい。
by 元料理人(女)
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